墓石のデザインや種類

近頃は、墓石のデザインや形などに、お墓を建てる人の好みや考え、故人のイメージを反映させたものなど、個性的なオリジナルの墓石があります。墓の型は、和型、洋型、オリジナルと3種類あり、好みで選ぶことになります。和型墓石とは、日本の伝統的な形の墓で、縦長の三段墓といわれるもので、お墓と聞いて一般的に日本人が思い浮かべるのがこのお墓だと思います。和型墓石は、台石の上に竿石という搭状の石が建ち、角柱の形は仏舎利塔で、五輪塔を略したものだそうです。洋型墓石は、低い安定した形が特徴的な墓です。近年は、洋型の墓石を直接芝生に建てる「芝生墓地」がたくさん見受けられます。洋型墓石の型には、プレート型というアメリカでよく見かけるもの以外に、オルガン型やストレート型といったものがあり、墓石に家名を刻むのではなく、レリーフや好きな言葉を入れたりもします。オリジナル墓石は、自由な発想でデザインしたもので、故人の職業や想い、趣味などをイメージしたものが取り入れられた存在感があるお墓です。近頃は、完成品に近づけた設計のオリジナル墓石をコンピュータ上で見たりと、オリジナル墓石を作る際に便利になってきました。

購入費用の相場

墓石購入にかかる費用は、全国平均で約174万円だそうです。内訳は、50万円から100万円が21.9%で、100万円から200万円が45.2%、200万円から300万円が20.0%、その他が12.9%となっています。墓地の広さによる価格の目安は、1.0uでおよそ70万円から100万円、2.0uで140万円から200万円、3.0uで210万円から300万円、4.0uで280万円から400万円ぐらいが相場となっていて、これは墓石工事代金を含んだ価格です。石の種類の以外では、墓石の設置場所が料金の変わるポイントです。お墓を運んでいく距離や、お墓を建てる墓地からトラック作業車までの距離、そして、お墓を据付けるために小型クレーンの通行が可能かどうか、小型クレーンの使用が可能かどうか、道路の幅はどうかといった、お墓を建てる場所の周辺事情で施工費が変わってきます。墓石の大きさなども料金に直接つながります。大きな石は採取されにくいということもあり、選ぶ墓石の種類によっては、料金が割り高になる場合があります。手の込んだ細工などもあまりに細かいと料金上乗せとなりますので覚えておきましょう。

価格や料金の基準

石材のプロでない人が、墓石の良し悪しを判断するのは困難といえます。国産の石は品質が良く石そのものの値段も高くなっていますが、加工方法や産出地などによっても料金は違い、値段の高かさが石の品質の良さと比例するとは限りません。墓石の価格は、墓石自体の料金+墓石の施工費となります。料金が変わってくる基準は、国産の石か輸入か、石の種類や色や等級、石の形や大きさ、文字や細工といった墓石の加工、基礎工事や耐震構造、外柵などの施工の4点です。使用する石が同じであっても大きさや加工によって価格が大きく違ってくるので、石材店との打ち合わせは代金の面でも念入りに行ったほうが良いでしょう。お墓は一生のうちに何度も購入するものでもありませんし、安い買い物ともいえません。ですから、墓石を選ぶ際は、納得がいくようによく考えて石材店と打ち合わせすることが重要です。中国産の墓石を選んだ場合には、手の込んだ加工を少しぐらいしても、費用はさほど大きくかからないそうです。中国産と比較すると国内での加工の方が人件費が高くなってしまうので、手の込んだデザインの場合は、どうしても高い費用がかかってしまうようです。

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